メンチに4人のライバル!

 阪神真弓明信監督(55)は24日に正式契約したメンチの特権をはく奪し、レギュラーを確約しないと明言した。6番右翼のポジションに「候補は4、5人いる。メンチも結果が出なければ我慢して使う余裕はない」と言い切った。

 真弓監督はクリーンアップを鳥谷、金本、新井の3人で固定したい考え。右翼手には6番を任せる方針で、メンチには林、桜井との競争を予告していた。この日はさらに「桧山、葛城も候補。(誰かが)全試合出場は難しいかもしれないが、5人の中でその時点で力のある選手を使う」と枠を広げた。

 明るい性格が獲得の決め手になったメンチに、指揮官は試練を課す。第1次キャンプの沖縄・宜野座でも「初日から動いてもらう。ある程度の別メニュー調整はあるけど」と甘えは許さない。「あんまりのんびりしていたらチャンスは来ない。オープン戦でもどんどん使う」と2月28日初戦(オリックス戦=安芸)からの出場指令を出した。

 打力に加えて「結構足も速いし、守備もいけるんじゃないか」と総合力を評価しながらも「シーズンに入るまでに日本の野球に慣れてもらわないと困る」と開幕前に戦力になるかどうかのジャッジを下す。【町田達彦】

 [2008年12月25日10時26分

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