ソフトバンク小久保裕紀内野手(36)が「快眠」で12年ぶりに全試合出場する。27日、北九州市内で野球教室に出席。コンディショニングの一環として100万円超の羽毛布団を自宅に導入したと明かした。「睡眠は以前から量より質の高さを求めてきた。やれることはやっておきたい」。野球のため自己投資を惜しまない小久保は「人生の3分の1は睡眠と言うくらいだから大切。軽くてすごく寝やすい」と、この日もさわやかな笑顔だった。

 昨年から衝撃吸収剤を用いた低反発マットを自宅と遠征先の主要ホテルに配備し、マイ枕もある。睡眠のクオリティー向上をさらに進めた背景には、2年連続で打率1割台だった8月対策がある。「どうしても夏場に落ち込んでしまう。そこを何とかね」。ちょうど開幕から約4カ月後、100試合近くを消化。疲労が蓄積しパフォーマンスが低下した。特に今季はウエートトレーニングの継続を断念するほど。8月以降はわずか2本塁打だった。快眠の積み重ねで、苦手の夏場克服に備えるわけだ。

 来季は試合前の早出ウエートトレを予定し、97年以来3度目の全試合出場に向けて打てる手は打つ。就任が内定している主将としてもグラウンドに立ち続ける覚悟があるはず。9月4日の日本ハム戦後、小久保は札幌市内ホテルの王前監督の部屋に呼ばれた。現役時代の王前監督が36~37歳のころに直面した体の衰え、その克服法に耳を傾けた。「自分の体が動く材料を見つけるということ」。頂点を極めた先人の言葉はずっと脳裏にある。チーム最年長は寝ることにもベストを尽くし、V奪回へつなげていく。【押谷謙爾】

 [2008年12月28日10時24分

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