お金持ちヤンキースからもうけ方、学びまっせ!
阪神南信男球団社長(54)が来春にヤンキース新球場の視察で渡米することが30日、明らかになった。井川慶投手(29)のポスティング移籍から交流が深まったヤ軍から招待された。新しくなるヤンキースタジアムのショーアップ法や営業面のノウハウを研究し、同じく生まれ変わった甲子園の参考にする考えだ。提携するブレーブスやタイガース首脳との会談も日程に組み込む予定で、メジャーとのパイプ強化にも努める。
ナニワの商人(あきんど)、ニューヨークへ行く-。例えるなら、こんな感じか。阪神南球団社長が来春に渡米することが分かった。その主目的は、新しくなるヤンキースタジアムの視察だ。06年オフに井川がポスティング移籍してから、ヤンキースとの関係は密になった。翌年にはヤ軍首脳が沖縄の春季キャンプを訪れ、宴会で盛り上がったほど。海の向こうから招待状が届いた。「(シーズン中でも)スケジュールの問題はない」と自ら足を運ぶ決意を固めた。時期として5月前後を予定している。
新球場の景観にただ、ため息をこぼすだけではない。世界一と言われる金持ち球団の「もうけ」のテクニックを貪欲(どんよく)に学ぶ考えだ。南球団社長は「これからは、球場でもしっかりともうかるようにする必要がある」と今後の経営ビジョンを明かした。先の見えない金融不況が世界を覆っている。年間300万人という抜群の集客力を誇る阪神と言えども、無関係ではない。有力企業が低迷すれば、広告収入や放映権料が減少する恐れがある。そこでリニューアル工事中の甲子園が収益アップの選択肢としてクローズアップされている。
今オフに第2期工事が行われており、名物銀傘の掛け替え、アルプスや外野スタンドが生まれ変わる。目玉として注目を集めているのが、銀傘下に新設される個室のスイート席。年間予約の高額商品ではあるが、完売の見通しは立っているという。さらに球場内に約250メートルのリボン状LEDボードが設置される予定。この新規の映像装置には新たな広告の場として期待できる。収益増の可能性は十分に秘めている。
実はこの構想はメジャー球場を参考にしており、ヤンキースタジアムの影響も受けている。05年5月には、阪神の視察団が同球場を訪問。当時、球団常務だった南球団社長も一員で、「今後に生かしたい」と話していた。あれから3年半の月日が流れ、お手本のヤンキースタジアムも新しくなる。ショーアップ法や営業戦略などを再び研究し、甲子園に名門エキスを注入する方針だ。ヤ軍は、資産価値が10億ドル(約900億円)を超え、総収入も4億ドル(約360億円)近いとも言われる。阪神は優勝した03年の球団単体の収入が179億円だった。
もうけのノウハウも吸収すれば、チーム強化に惜しげもなく投資できる。同じタテジマの猛虎がメジャーに肩を並べる日が来るかも?
[2008年12月31日11時19分
紙面から]ソーシャルブックマーク




