1日付でソフトバンクの取締役会長に就任した、ソフトバンク王貞治前監督(68)が、特命係長ならぬ「特命会長」としてチームをサポートする。ソフトバンクは6日、福岡ヤフードーム内で仕事始めを行った。会長就任後、初出社となった王会長は「会長なんてピンとこないけど、秋山監督のやりやすいように、サイドから支えたい。僕は苦情処理係というか、秋山監督が野球に専念してもらえる環境づくりをしていきたい」と抱負を語った。

 秋山新体制を、裏舞台から支援する。「自分のできることはある程度、限られるが、できることを精いっぱいやりたい」。王会長が初仕事として取り組んでいるのが、新外国人選手の獲得作業だ。狙いはメジャー級の大砲。「1年目の監督には十分な戦力を与えないとね。僕のときもそうだったし、今の立場からすればやらなきゃいけない」。昨年から米国のFAリストを取り寄せ、調査を進めてきたが、監督時代以上に獲得には慎重だ。「いいと思う選手はどんどん契約している。仮に来ても、いきなり12球団で最高年俸になる。チーム内のバランスもあるし、良かれと思って呼んでも、不協和音になるのもね」。費用対効果と年俸バランスも踏まえ、開幕までに秋山監督に“お年玉”を渡したいようだ。

 球団の会長職とは別に、WBC日本代表監督相談役としての仕事もある。「コミッショナーと行動をともにしようと考えている。自分が出ていくことで、原監督がやりにくくなってもダメだから」と、ここでも黒子に徹する構えだ。仕事始めでは、ソフトバンク笠井和彦球団社長兼オーナー代行から「野球事業へのアドバイスも」と球団経営面での助言も求められた。球団の編成、経営から野球の普及活動、さらには日本球界の発展、と王会長の特命は尽きない。【中村泰三】

 [2009年1月7日10時16分

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