「金メダル・トレ」で縁起良し!
阪神岩田稔投手(25)が7日、千葉県長柄町内の「生命の森リゾート
日本エアロビクスセンター」で女子プロゴルファー原江里菜(21=マスターカード)らと行っている合同自主トレを公開した。かつて同施設でトレーニングに励んだ米国短距離界の英雄、カール・ルイスさん(47)やマラソンランナー高橋尚子さん(36)、野口みずき(30)は、後に五輪金メダルを獲得。最高に縁起の良い場所で年明けから体をいじめ、「完投ボディー」への変身を狙う。
極度の筋肉痛で険しかった表情が、一瞬で笑顔に変わった。「すごいですね。そんな場所とは知らなかった」。カール・ルイスに高橋尚子、野口みずき…。この地から世界の頂点に立ったアスリートの存在を聞き、岩田の筋肉からはアドレナリンが噴出した。
昨年に続き、今年も元旦始動。5日からは千葉県内で、同じ所属事務所の女子ゴルファー原江里菜、トライアスリート原田隆史らと合同自主トレを行っている。年明けから自分を追い込み「こんなに足が張るのは初めて。私生活に影響が出そう。もう少しペース配分を考えたら良かった」と苦笑い。両足太もも前部が極限まで張っているという。
社会人アメフトチーム・オービックシーガルズ吉永孝徳ヘッドアスレチックトレーナーの指導の下、朝8時から夜9時半まで肉体強化。休憩を挟んで5部構成のメニューは土台作りがメーンだ。走り込み、下半身と体幹強化、メンタルトレ、体のケア。長い1日の中で、岩田は「自分は股(こ)関節が硬い。柔軟性を出したい」と弱点克服にも乗り出した。
理想は1年を通して好不調の波が少なく、長いイニングを投げられる体。同トレーナーは左腕に十分な伸びしろを感じ「今まで苦手と思って避けてきたトレーニングを突っ込んでやろう」と決めた。そして、岩田の体はパンパンになった。前日までの2日間はフルメニューをこなしたが、この日は途中から別メニュー調整。充実感を漂わせながら大事を取った。
実は、同施設は縁起の良い場所。例えば91年、米国短距離界の英雄、カール・ルイスが同施設でトレーニング後、世界陸上(東京)で当時の世界新記録100メートル9秒86をたたき出した。その後もマラソンランナー高橋尚子が無名時代に元日合宿などを行い、98年バンコク・アジア大会の金メダル、00年シドニー五輪の金メダルにつなげた。さらに野口みずきもこの地で汗を流し、04年アテネ五輪で金メダルを獲得している。
数々の出世話を聞き、岩田は「僕も良い結果を残せたら」とやる気満々。良い気分のまま8日、ソフトバンク杉内らと合同トレを行うため、鹿児島に移動する。【佐井陽介】
◆「生命の森リゾート
日本エアロビクスセンター」
千葉県内にあるスポーツ複合施設。リゾート内にはゴルフ場やホテル、レストランなど多業種の施設が入っている。巨人の選手がオフの短期合宿に使用しており、江川や中畑、清原に桑田、松井秀、上原らが同地を踏んだ。元メジャーリーガー野茂、阪神では今岡もトレーニング。他種目ではサッカー日本代表、横浜FC三浦カズ。ゴルファー石川遼に宮里藍、競泳選手なら北島康介、マラソンランナーではポーラ・ラドクリフ(英国)らも訪れた。
[2009年1月8日11時2分
紙面から]ソーシャルブックマーク




