ルーキーを「ご当地フィーバー」から守れ!

 広島は、10日から30日まで廿日市市内の大野屋内総合練習場でのファン見学を休止することを8日、発表した。9日には新人5選手が入寮。10日からはルーキー勢の自主トレーニングも始まる。ドラフト1位の岩本貴裕外野手(22=亜大)と同2位の中田廉投手(18=広陵)は、いずれも広島出身。注目するファンで混雑することも予想され、安全確保や施設管理のため、やむなく決断した。

 未来のカープを背負う逸材のためにも、苦渋の決断を下した。選手がシーズンに向けて汗を流す大野練習場で、10日からキャンプイン直前の30日までファン見学が休止される。84年11月に完成した同練習場では、異例のケースだ。

 これまでは同練習場の入り口付近までファンの立ち入りを認めており、選手も気軽にサインに応じるなど「交流スペース」になっていた。しかし、期間中は混雑が予想されることからやむなく敷地内への立ち入りを制限。広島出身の新人2選手の入団も理由の1つだ。球団関係者は説明する。

 「高校野球ファンも多くいて(多くのファンで混乱する)警戒もある。高校時代から応援していて『どうじゃろか』と、見に来る可能性もありますからね」

 昨秋のドラフト1位では広島商出身の岩本、同2位では広陵出身の中田が入団した。9日には、新人選手が入寮。10日からはいよいよ同地で、自主トレを開始する。「おらが街のヒーロー」に注目するファンで混雑することも予想されるため、練習に集中させたい理由もある。将来のカープを支えるルーキーたちへの“親心”でもある。

 年が明け、09年シーズンに向けて刻一刻と過ぎていく。15日には同地で、優勝を目指すナインも集結して自主トレーニングを開始。練習に専念したい広島選手会側からの意見も集約して安全確保や施設管理上の理由もあり、見学を休止することになった。2月1日以降は再びファンを招き入れる予定だ。松田オーナーは「(キャンプ地の)沖縄や日南では(選手と)接触はすごくしやすい。見に来てもらえば、楽しい思い出もできると思う」と話す。悲願のVに向けて、ファンの後押しは絶対不可欠。温かいエールあってこそ、カープの黄金時代は築かれる。【酒井俊作】

 [2009年1月9日11時35分

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