マー君が、えりちゃんをKOした。献血キャンペーンCMに起用された楽天田中将大投手(20)が10日、神戸市内で日本赤十字社のイベントに参加した。トークショーのゲストは女性初のプロ野球選手となった関西独立リーグ・神戸9クルーズ吉田えり投手(16)。吉田にとって、田中は「初恋の人」と公言するあこがれの投手。マー君は初対面で“ナックル姫”をメロメロにさせた。

 田中マー君とのツーショットに、大ファンのえりちゃんは胸キュンだった。トークショーでは司会者から「目がハートになっている」と冷やかされ、吉田の顔は耳元までポワ~ッ…。キャッチボールでは得意のナックルボールをマー君に投げ込んだが、写真撮影ではほおを赤らめ「顔がヤカンです」とテレた。

 プレゼント抽選会では約200のくじの中から田中の背番号と同じ「18」を引き、会場の客ではなく田中の顔をジッと見つめた。プレゼント用ボールにサインしていたマー君は熱い視線に気が付かなかったが、まさに恋する乙女といった視線だった。吉田は「だめだ、私…。マー君、あっ、田中投手が隣にいるんで(サインが)書けない」としどろもどろ。田中は「(代弁するように)手が震えて書けないそうです」と周囲の爆笑を誘った。

 イベント前には田中のベースボールカードばかり集めたファイルにサインをもらったという。献血キャンペーン用の田中の等身大パネルを関係者におねだりして、横浜市の自宅に送ってもらうほどだった。

 4歳年上の田中は終始、吉田を横に大人の余裕を披露した。キャッチボールのナックルには「挑発的ですね」とニヤリ。「メールアドレス、電話番号ぐらいなら教えてもいいですよ。1人の野球人として彼女のこれからが楽しみですね。(横浜)三浦さんが合同自主トレするみたいですね。(自分は)来年できたらいいですね」と、ラブコールがあれば歓迎する姿勢を見せた。今季の目標を「野村監督を胴上げしたい」と宣言。そんな堂々とした姿が「格好いいです」と吉田のメロメロ度をアップさせていた。【金子航】

 [2009年1月11日9時17分

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