ソフトバンクのドラフト1位巽真悟投手(22=近大)が「タツミボール」で、プロの世界に挑戦する。巽は17日、西戸崎室内練習場(福岡市東区)の新人合同自主トレで2度目のブルペン入り。腕の振りや投球フォームを確認しながら、中腰の捕手を相手に約60球を投げたが、うち15球はチェンジアップを試投した。4分の1を割いたこの球が、巽のルーキーイヤーのカギを握る。「プロでも横のスライダーとチェンジアップを軸に考えています」。勝負球の1つに、大学4年時に独自で習得したチェンジアップを選択した。

 巽のチェンジアップの握りは通常とは異なる。メジャーでも一般的な握りは、人さし指と親指で円をつくって球を握る、通称「OKボール」。巽はフォークボールのように人さし指と中指で球を挟むが、親指で球を固定せずに投げる。「握りもいろいろ聞きましたけど、腕の振りが緩んだり、沈まなかったりで、最後は自分で考えて投げました」。スライダー投手の巽は左打者対策と、投球に緩急を付けるために、このチェンジアップをマスターしたという。

 球種は10種類にも及ぶ。直球、カーブ、スライダー、縦変化のスライダー、カットボール、シュート、フォークボール、ナックル、パームに、最後は独自のチェンジアップだ。さらにカーブにも緩急を付ける計画を立てており、最終的に11種類に広がる予定だ。ただ、理想の完投投球数は「120球」。長丁場のシーズンを乗り切るため、直球、スライダー、チェンジアップを軸にし、精度を上げることで、省エネも図る。「ブルペンには続けて入って、チェンジアップをしっかりものにしたいです」。プロ用に注文したグラブは512グラム、と大学時代より約30グラム軽量化した。1年間、ローテーションを守ることを前提に、巽が調整を進めている。【中村泰三】

 [2009年1月18日10時47分

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