22年目のラストイヤーは2月から実戦参加だ!

 中日立浪和義内野手兼打撃コーチ(39)が20日、中部国際空港から自主トレ先のグアムに向けて出発した。沖縄では「状態が良ければ2月からでも打っていきたい」と話し、例年よりも早い時期からオープン戦に出場する意欲をみせた。打撃コーチ兼任となった昨年は満足いく成績を残すことができなかっただけに、早めに感覚を取り戻すことで、現役ラストの開幕に備える。

 ラストイヤーに賭ける意気込みが表れていた。グアム行きを前に、立浪が明かした開幕に向けての調整プランは、これまでとは違っていた。「この年までくると、技術の向上どうこうではなく、あとは実戦の慣れ。慣れるのは早ければ早いほうがいいし、もし状態がよければ2月からでも実戦で打っていきたい」と、迷いなく言い切った。

 例年、立浪がオープン戦に出場するのは3月に入ってから。だが、今年は違う。少しでも長く、いい感触をキープして開幕を迎えたい気持ちが強い。そのために、2月から実戦の場に立ち、感覚を取り戻して4月3日の開幕に備えるつもりだ。

 今季、中日のオープン戦初戦は2月28日の対ヤクルト戦(北谷)。だが、例年はキャンプ後半に紅白戦や韓国球団との練習試合が組まれており、今年も同じような日程が組まれる可能性が高い。「オープン戦ではある程度結果を残さないといけないので、キャンプでは打つことだけを考えて、バットをしっかり振り込んでいきたい」。沖縄では若手とともに汗まみれになってバットを振り込んでいく。

 グアムでは、キャンプでケガをしない体作りに励み、30日の沖縄入りに備える。「暖かいところでゆっくり体を動かして、普通にキャンプに入れるような感じにして帰ってきたい。グラウンドも借りているし、基礎体力作りと、バットを振ったりしてね」。

 打撃コーチ兼任1年目の昨年は、若手への指導もあって、早めに仕上げ過ぎた反省もあるが、実戦重視の思いは変わらない。すべては納得いく形で引退を飾るため。打率2割5厘と過去最低に終わった成績を挽回(ばんかい)すべく、ミスタードラゴンズがラストイヤーに臨む。【福岡吉央】

 [2009年1月21日10時5分

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