アニキは怖いぐらいに仕上がってます。阪神金本知憲外野手(40)が22日、広島市内のジム「アスリート」で約1時間半、トレーニングを行い、補助器具付きのセーフティースクワットで今オフ最高の160キロをかつぎ上げた。これで2月の春季キャンプを前にした広島での下半身トレーニングは打ち上げ。同ジムの平岡洋二代表は、昨年11月に左ひざを手術した金本の下半身について「今の状態は昨年の3月ごろと同じぐらい」と太鼓判を押した。
金本は歯をくいしばってひざを伸ばした。くぐもった低い声とともに160キロの重量が上がっていく。両肩に補助器具をつけたセーフティースクワットで、今オフ最高となる重さを持ち上げる。そして同じ動きを10回繰り返した。ド迫力のトレーニング風景が、昨年11月に2年連続で手術した左ひざの回復を物語った。
キャンプ初日の2月1日を10日後に控え、約1時間半のトレーニング。この日で広島での下半身トレは打ち上げとなった。同ジムの平岡代表は「1年前のこの時期と比べると雲泥の差がある。今の状態は昨年の3月ぐらいのもの。全然違う」と説明した。昨年は3月5日に故・島野育夫氏(享年63)の追悼試合となる広島とのオープン戦に1打席限定で出場している。今年はすでに当時の状態に近いところまで回復。ペースは1カ月半も速い。
スクワットは、下半身に加えて、体幹にも負荷がかかり、バランスよく筋力を強化できる。一般の成人男性は、自分の体重と同じ重さを持ち上げれば合格点。体重88キロの金本は、左ひざの手術後わずか2カ月半で約1・8倍を持ち上げた計算。しかもひざを90度までしっかり曲げるフルスクワットと呼ばれるやり方。平岡代表は「昨年のオフはかつぎわざはゼロだった。かつぐことさえできなかった去年と(手術した)2年間のことを考えれば、いい状態だ」。左ひざは07年11月に半月板部分切除手術、08年11月はクリーニング手術と昨年の方が軽めではあるが、スクワット160キロは順調すぎるほどの回復の証明になる。
この日はスクワットの合間に、約3メートルの軽いダッシュとストップの動作を繰り返した。負荷をかけて、その直後のひざの状態を入念にチェック。その姿を見た平岡代表は「去年なら絶対にあんな動きはできない。その意味でも違う」。金本は15日に気温5度の鳴尾浜でダッシュを繰り返したが、運動によるひざへのリバウンドもなかった様子だ。
昨年の2月1日は米ロサンゼルスでの孤独なリハビリキャンプで迎えた。今年の2・1については「最初の全員が集まってのランニングには加わっていたいという希望があります」と話している。「下半身は今日で締め。十分、キャンプに入れるでしょう」と平岡代表。金本がプロ18年目のキャンプインへ、順調に階段を上がった。【益田一弘】
[2009年1月23日10時39分
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