ハマの抑えはハンパはしない。「サイレントK」横浜石井裕也投手(27)が1日、今季の抑え指名に決意を語った。前日1月31日に大矢監督から直接指名。沖縄・宜野湾キャンプ初日となったこの日、「(監督から)今年は抑えで頑張ろうと言われました。自信を持ってやりたい。もしダメでも中途半端に中継ぎに戻るつもりはない」と真剣な表情を見せた。

 ブルペンでは初日から捕手を座らせ、変化球を交え約30球を投げた。昨季は6月に中日から移籍し、中継ぎとして35試合に登板。防御率2・38の好成績を残した。大矢監督は指名理由に「三振が取れるのが1番。球速も147キロぐらい出る。彼は短いイニングが向いているかなと。去年、阪神金本からフォークで三振を取ったことが印象に残っている」と説明した。

 武器は内角を突く直球に鋭い切れのあるスライダーやフォークだ。他球団も脅威を感じている。昨年優勝の巨人からは村田スコアラーが、早速ブルペンを視察。「制球がいいので自滅する可能性が低い。変化球で空振りも取れるし、もし後ろをやるのなら手ごわいと思いますよ」と警戒心を強めた。抑えを生きる場所に決めた左腕が、最下位脱出の象徴になる。【今井貴久】

 [2009年2月2日8時52分

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