昨秋のドラフト1位で広島に入団した岩本貴裕外野手(22=亜大)が赤ヘルデビューを果たした。午後のフリー打撃。33スイング目だった。右翼上空を舞う白球はネットを超える“場外弾”で、推定飛距離は130メートルだった。詰まりながらもオーバーフェンスさせる光景もあり、早くも長距離砲の片りんを見せつけた。
初日は67スイングで6発のサク越え。それでも「まだまだこれからです。緊張感もありますからね。(コーチには)思い切って、しっかり振れと言われました」と話し、気の緩みは見られない。バットさばきは柔らかく、打撃ケージ内に入ると大物の風格すら漂う。ネット裏で視察したライバル球団007もうならせた。
中日の善村スコアラーは「いいですね。長いのを打てるし、逆方向にも打てる。軸がぶれない。スピードに慣れてきたら実戦で打ちそうだね」と力量の高さに太鼓判を押した。阪神井沢スコアラーも「グリップがあまり動いていないし、長打力もある」と評価した。
打撃練習を見守ったブラウン監督も「体力をつけたり、体を絞ったりしないといけないが、打球に関してはいいもの、いい技術を持っている印象」と語った。岩本は夜間練習にも姿を現すなど、猛特訓で体をいじめ抜いた。まだ試運転にすぎないが“金の卵”が、まずは好スタートを切った。【酒井俊作】
[2009年2月2日11時6分
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