石井は遊撃一本!

 広島が1日、沖縄市野球場で沖縄1軍春季キャンプを開始した。横浜を戦力外になって新加入した石井琢朗内野手(38)がユニホーム姿を初披露。守備練習では遊撃の定位置に入った。入団直後は三塁に配置する構想もあったが、マーティー・ブラウン監督(46)は開幕まで遊撃のポジションを競わせる方針を初めて示した。この日は早出練習も敢行するなど意欲満々。プロ21年目を迎えるベテランがレギュラー奪取に燃える。

 目の色を変えて白球を追った。赤いユニホームに、背番号25が映える。午後からのゴロ捕球。石井は慣れ親しんだ遊撃につき、梵や小窪らとノックを受けた。ターゲットは定まった。遊撃のレギュラー奪取こそ、新天地でのモチベーションになる。機敏な動きを見たブラウン監督は説明する。

 ブラウン監督

 彼の本職は遊撃だからね。はっきり言っておくが、遊撃のレギュラーを競争することになる。梵、小窪、木村…。そのへんがライバルになる。この年齢で遊撃のポジションにゼロから挑戦するのは何年ぶりか。楽しみだよ。

 昨年11月の入団直後は三塁での起用構想が浮上していた。しかし、横浜では遊撃で不動のレギュラーだった経歴もある。過去4度、ゴールデングラブ賞に輝いた名手に、最大限力量を発揮できるポジションで争わせる方針を固めた。移籍して初めて迎えるキャンプ。石井も初心に立ち戻った。

 石井

 気持ちよかった。ここ数年にない心地よさがある。自分は古株だけど、広島では新人だからね。ショートは、ずっとやってきましたから。ショートの動きをやっておけば、どこでも守れますからね。(レギュラー争いに)当然だと思う。広島に決まった時点でそうだと思っていた。

 覚悟は固めた。スタメン返り咲きを果たすため、なりふり構わず汗を流す。この日はチーム本隊よりも約40分早い午前8時過ぎに沖縄市内の宿舎を出発。ストレッチなどを行い、ナインがつくころには額に大粒の汗をかいていた。合同自主トレから続ける習慣は、キャンプでも変わらない。初日から約10時間、球場で精力的に体を動かした。

 石井

 この日のために、意識して赤いものを身につけていたけど、もう(意識しなくても)いいでしょ。赤いユニホームを着ているわけですから。周りについて行くと故障してしまう。どれだけ自分の気持ちを抑えるかが大事。今日も(居残りで)打とうかと思ったけど、あえて抑えました。

 いまや身も心も赤ヘルに染まった。はやる気持ちにブレーキをかけるのに必死だ。通算2307安打の名球会ヒットマンが、燃えに燃えている。【酒井俊作】

 [2009年2月2日11時8分

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