“今”のままなら今岡レギュラー復帰!

 阪神真弓明信監督(55)が沖縄・宜野座キャンプ初休日となった4日、現時点での理想オーダーを掲げ、復活を目指す今岡誠内野手(34)を組み入れた。キャンプ初日に和田コーチ、オマリースカウトを交えて“再生カウンセリング”を施したキーマンに、7番三塁での先発起用構想を固めた。

 「今岡の目安は20本塁打じゃない。打率3割で30本を目指してほしい。今の状態の打撃なら十分にできる。ポイントを前にして振り抜けばね」。

 ここ3年間で18本塁打と不振が長引く今岡だが、04、05年は28本、29本とアーチを重ねた。指揮官は今キャンプで再生プランを実行。「変に安打をほしがって右打ちなどをするのが打撃を崩す元。今の状態のままでいけば、不振にならないと思うが」と説明した。

 新井が本格的にプレーできるオープン戦中盤まで、今岡にはチャンスを広げる意味で一塁を守らせる。持病のばね指(指のけいれん)の影響で守備には不安が残るが、打撃が開眼すれば守り慣れた三塁で起用する方針。2番固定を打ち出す関本を二塁に回してまでも、三塁今岡を7番に置いて「一発のある下位打線」を組むのが理想だ。

 今岡も「打撃で存在感を出してやることが大事。『お前がおらなアカン』と言わせるのが今キャンプの目的」と手ごたえを口にする。復活を果たし、ベストオーダーに名を連ねる。【町田達彦】

 [2009年2月5日10時24分

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