復活を目指す阪神福原忍投手(32)が、流血を意に介さない熱投を見せた。8日、今キャンプ最多の134球をブルペンで投げた。異変は30球すぎだった。福原は「切れた。ばんそうこう!」と言った。直球を投げた際に右手の親指で薬指の内側をひっかいて出血した。それでも福原はすぐに治療して投球を再開。当初の予定は70球だったが、変化球を含めて倍近い134球を投げた。

 「つめがささっただけ。何の問題ないよ」。捕手役の吉田バッテリーコーチは「(薬指の出血は)いい時によくなるんだ。バランスよく投げていた」。昨季は右人さし指骨折でわずか3勝。今オフは鳴尾浜で継続的にブルペン入りした。この日の練習の合間には右腕の振り方を何度もチェック。「球持ちをよく粘って投げられるように確認した。これまでは順調。けがもしてないからね」と出血にも涼しい顔だった。

 [2009年2月9日12時15分

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