オレ竜の1ピースになる!

 中日ドラフト1位野本圭外野手(24=日本通運)がキャンプ初休日の9日、日刊スポーツのインタビューにこたえ、打順に応じた役割に徹することを誓った。8日の紅白戦では人生初の2番に挑戦。アマチュア時代は主軸一筋だったが、チームバッティングに徹して開幕中堅の座を狙う。【取材・構成=福岡吉央】

 --第1クールを終えて

 野本

 8連勤は未知の世界でしたが、ケガせずできたことはよかった。想像していたよりも1日1日の内容が濃く、走攻守の練習それぞれに目的がはっきりしている。すごく充実した8日間でした。

 --兼任コーチ立浪の打撃指導について

 野本

 下半身の使い方や間の取り方を教えていただいています。アドバイスは今自分に足りないことばかり。立浪さんはプロの世界で2459本のヒットを打っている方。「こうしたらフォームが奇麗に見える」「こうしたらスムーズに振れる」と、自らバットを握って実践して下さるんです。本当に生きたお手本になりますね。

 --8日の紅白戦の結果(2番中堅としてフル出場も、5打数無安打3三振)はどう受け止めているのか

 野本

 本当にもういっぱいいっぱいで、悔しい思いというか、自分自身が情けなかった。でも、打席の中で次にどんな球が来るのか考えるようになりました。初めてづくしのことばかりで、本当にいい経験ができたと思う。もっとこうしていかないとというイメージも沸いてきました。

 --2番の打順は

 野本

 アマチュア時代はずっとクリーンアップを打っていて、8日の紅白戦が人生初の2番でした。2番は3、4番につなぐチームバッティングが求められるし、小技も必要になってくる。役割をしっかりと果たさないといけない。

 --打順によって役割は変わってくる

 野本

 野球はチームスポーツ。これまでとは違った打順でも、役割に応じたバッティングができるようにしたい。進塁打が必要な場面もあるし、中日はそういうチーム野球が求められるチーム。常に自分が何を求められているのか考えるように心がけたいですね。

 --第2クールからの狙いは

 野本

 プロのキャンプの1日の流れが分かったので、もっと自分が考えているイメージ通りのことができるようにしたい。コーチの方々は、プロ野球選手として何ができたらいいかを教えてくれる。しっかりと吸収していきたいです。

 --実戦が増えていくが

 野本

 次は結果を出さないといけない。次にチャンスをもらえたら、もっと(自分の特徴を)見せたい部分もある。打てないと話にならないし、頑張ります。

 --練習後、宿舎ではどう過ごしているのか

 野本

 休養ですね。テレビはほとんど見ていません。夜11時半には寝るようにしているので、逆算して食事や風呂を済ませて、体を休めるようにしています。

 --シーズン開幕に向けての抱負を

 野本

 僕らは野球が仕事。この世界は自分でやらなければ生き残っていけない。野球漬けの生活を送れるのは幸せなことですし、しっかりと自分をアピールしていきたいと思います。

 [2009年2月10日12時14分

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