<オープン戦:ロッテ3-1ソフトバンク>◇13日◇千葉マリン

 千葉マリンの風使いが復活の快投を演じた。ロッテ小野晋吾投手(33)は風速8メートルの向かい風を「今日の風はうまく利用しないといけない」とリリースポイントを工夫して投げた。シュートはボール2個半ほどスライドする切れ味。カットボールも効果的に左打者をつまらせた。4回まではパーフェクト。5回2安打無失点で先発ローテ入りへアピールした。

 先発陣のうち、成瀬が出遅れ、渡辺俊もWBCで中継ぎ調整となる中、ローテの1人としても計算できる。バレンタイン監督は「先発候補のうち2人の実戦を見ていない状況で、こういう投球を見せてくれるのは、頼れる投手だなと思います」と評価した。

 昨秋、チームからの球数制限がある中で、制限の100球を毎日のように投げ込んだ。「ある球種がコントロールできなかったのを克服できた」。秋の投げ込みは「サンデー晋吾」として日曜日に勝ちまくった00年以降では初めてのこと。その成果を発揮するのは、風の強い日曜日の千葉マリンがいい。【竹内智信】

 [2009年3月14日8時45分

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