第81回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が13日、大阪市内で行われた。PL学園(大阪)は3日目第3試合で「四国の怪物」秋山拓巳投手(3年)を擁する西条(愛媛)と対戦。主砲の勧野甲輝外野手(2年)には「仮想・秋山」として打撃投手を務めるプランが浮上。投打で初戦突破に貢献する。

 初戦の相手が決まった。投打に注目の西条・秋山。勧野は「チャンスに強い打撃をしたい。チームに貢献したい」と繰り返した。

 秋山には富田林二中2年春のシニア大会準決勝で無安打に抑えられ、1-2で敗れた。「あんないい投手に出会ったことはなかった」。甲子園デビュー戦は、リベンジ戦になる。

 昨夏、清原氏以来となる「PLの1年生4番」を務めた主砲がスランプのどん底にいる。この日のシート打撃は3打数無安打。初めて6番に“降格”した8日の今季初実戦・神戸国際大付戦も4打数無安打だった。昨秋近畿大会決勝で天理に完封負けし、深瀬猛コーチ(39)に「打撃を教えて下さい」と頭を下げた。上半身に頼らず、下半身リードの打撃を身につけるつもりだったが、1月に腰痛を起こし、未完成のままだ。

 河野監督は言う。「勧野も今の状態が続くようならスタメンから外すことも考える。でも、本当なら4番が一番いい。(現4番の)藤本を6番に置けば、巡りがよくなる」-。この日の抽選会後には“仮想・秋山”として、中学時代、140キロ台の速球を投げた勧野に「打撃投手で投げさせようか」というプランをぶち上げた。あの手この手を講じるのも、四国王者・西条との対戦に、勧野の復活が不可欠だからだ。

 甲子園が起爆剤になるかもしれない。1年で4番に座った昨夏の南大阪大会は3割3分3厘、2本塁打、14打点。「すごく緊張していて思ってもみなかった結果を出せた。初めての甲子園も緊張すると思う。いい方にコントロールできれば」と勧野自身も期待する。本番は大会3日目の23日。「持っている才能が違う」とスカウト陣が口をそろえる「清原2世」が「伊予ゴジラ」との戦いへ、ガムシャラに調整を続ける。【堀まどか】

 [2009年3月14日12時11分

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