楽天野村克也監督(73)が、キューバに完勝したサムライジャパンのWBC連覇に太鼓判を押した。16日、神奈川・平塚球場での練習中「原(監督)も終着駅が見えたな。あ、港だっけ」と優勝を予言。日本野球が世界の舞台で実力を発揮したこともあり上機嫌で話した。

 強い日本は野村監督にも誇りだ。原監督がWBC開幕前の会見で「向かう港は1つ、チャンピオンです」と言ったことを引き合いに出したのも、その表れだ。試合開始が早朝5時だったため中継は見られなかったが、その後のニュースではしっかりチェック。「キューバも大したことなかったな」と、世界ランク1位をチクリ。KOしたチャップマンにも「球が速いだけなら、慣れれば打てる。打順がひと回りもすれば目が慣れるからな」と、再戦しても打ち崩せると説明した。

 大会前からメンバーの人選、戦術、配球など苦言を呈してきた。だが、それもサムライジャパンの連覇を願ってのこと。ボヤキに乗せたノムラ流のエールは、再び栄冠に輝く時まで止まらない。【小松正明】

 [2009年3月17日8時44分

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