巨人の開幕2戦目、4日の広島戦(東京ドーム)は、WBC日本代表の内海哲也投手(26)が先発することが1日、有力になった。3日の開幕投手は、2年連続最多勝のグライシンガーが決定的。開幕スタートダッシュを左右の両エースに託す。

 内海はWBC出場による疲労と実戦感覚の不足が心配されていた。だが、先月29日、オープン戦のロッテ戦に先発し、6回を100球で投げきった。この日は東京ドームで行われた全体練習に参加。外野グラウンドで長めのダッシュを繰り返す、登板3日前の調整だった。「万全でいける状態です」とコンディションに問題はない。

 内海が2戦目に登板することが、「維新ローテ」の鍵だった。開幕カードの広島戦の後は、10日から阪神、17日から中日、24日から中日、5月2日から阪神、同8日から中日と、週末は5週連続「竜虎」との対戦が続く。首脳陣は、エース格の2人に両チームへの先発を託したい考えを持っていた。内海の状態がクリアされたことで、表ローテに2人を起用する“竜虎たたき”のメドが立った。

 開幕2カード目となる横浜戦の初戦には、経験豊富な高橋尚の先発が濃厚だ。腰痛の影響で出遅れたものの、オープン戦は2試合に先発し、11回を1失点とチーム随一の安定感を誇った。バランスを重視した強固な開幕ローテを結成。セ・リーグ3連覇&日本一奪回へ1歩を踏み出す。

 [2009年4月2日8時47分

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