日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が1日、開幕前最後のブルペン投球を行った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から帰国後は封印していたツーシーム、フォークも解禁し、全60球を投じた。持ち球全球種を投げ込んだエースに、厚沢和幸投手コーチ(36)は「ワイルドだった」と評価。楽天岩隈との先発対決が濃厚な3日の開幕戦(札幌ドーム)に向かう。
本番前の最終調整で、ダルビッシュが“変身”を遂げた。持ち球をすべて解禁し60球の総仕上げ。力強く投げ込む姿を見た厚沢投手コーチは「ワイルドだった。十分すぎるボール。(帰国直後で開幕2日前ということもあり)100%とはいかないけど、速かったよ」。しなやかな投球フォームが特徴のエースに“野性味”が加わった。
開幕を前に、封印を解いた。帰国直後の練習や先月29日の横浜戦(札幌ドーム)では投げなかったツーシーム、フォークを解禁。スライダー、チェンジアップを含め、すべての球種を試投した。「(調子は)普通です。変化球の方がいいですね」。本人は多くを語らなかったが、マスクをかぶった鶴岡は「だいぶ調子が上がってきています。本番で気持ちが高ぶったらもっといいと思う」と期待した。
最初で最後のオープン戦登板となった横浜戦はWBC後遺症に苦しんだ。マウンドの軟らかさと、久しぶりに握った国内使用球、そして激戦による疲労もあった。コントロールに苦しみ、WBCでチームメートだった内川に中前適時打を許して失点した。登板後は「ホンマに軽くて(投球動作の体を使う)タイミングも合わなかった」と話したが、そこは球界を代表するエース。この日のブルペンでは修正してきた。鶴岡は「改善されてきている。変化球のコントロールはいいし、問題ない」と太鼓判を押した。
3年連続の開幕投手として絶大の信頼を置く梨田監督も「普通の投球をしてくれたらいい。あとは試合で投げながら感覚を思い出してくれれば」と、すべてを託す。日の丸を背負って世界の頂点に立った右腕が、今度は日本仕様の投球で大事な開幕戦を制す。準備は、整った。【本間翼】
[2009年4月2日9時41分
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