<広島0-0巨人>◇16日◇マツダスタジアム
復活の光が差した。12日ぶりの先発マウンドに上がった巨人内海哲也投手(27)が、本来の姿に戻って帰ってきた。7回2安打無失点。今季初勝利はならなかったが、三塁を踏ませない完ぺきな投球だった。「自分の投球ができた。今日の投球内容には満足しています」。充実した表情が、この日の投球を物語っていた。
4日阪神戦で5回途中5失点でKO。試合中に原監督から「一からやり直してこい」と、再調整を命じられた。宿舎に戻ると再び「素直にひたむきに頑張ってこい」と、背中を押された。指揮官の温かい言葉に、内海は「使ってくれた首脳陣に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。監督から早く戻ってこいよと言われたときは、それが自分の使命だと思った」と、復活を胸に誓った。
6日から2軍での調整。下半身強化とフォーム修正に時間を費やした。2軍練習開始前に球場入り。約30分間、黙々と外野の芝生を走った。「腐った筋肉をよみがえらさなきゃいけない」。自らの課題と正面から向き合った。10日には異例の202球の投げ込み。小谷2軍投手コーチとともに、フォームを見直した。「2軍でやってきたことが出せて良かった」と、笑顔を見せた。
今季4度目の延長戦で3度目の引き分け。39年ぶりとなる0-0での引き分けだった。原監督は「いいピッチングでした。何とか1点取って勝ちをつけてあげたかった」と、残念がった。「今日のような投球を続けていきたい」と言った背番号「26」の背中は、ピンと張っていた。【久保賢吾】
[2009年5月17日8時40分
紙面から]ソーシャルブックマーク



