<ロッテ2-1横浜>◇19日◇千葉マリン
2年目のロッテ唐川侑己投手(19)が、セ・パ交流戦開幕の横浜戦(千葉マリン)で2試合連続完投勝利で交流戦初勝利を挙げた。監督問題で揺れる横浜打線を5安打1失点で10奪三振に抑え、3位浮上の立役者となった。交流戦はホーム、ビジター各2試合の1カード4試合で各チームが6月21日まで24試合を行う。過去4年はいずれもパのチームが優勝している。
派手なガッツポーズはまたもお預けとなった。9回表2死一塁。若き2年目のエース唐川は、横浜ジョンソンをカウント2-0と追い込んでから、内角直球で三振を取りにいった。ボールは際どく低めに外れ、ガッツポーズをやりかけた両腕をすぐに下ろした。「前回は小さかったから、今回は大きくしようかと思って」と苦笑い。
だが、気持ちを切り替え投じた次の121球目。高め直球で二ゴロに仕留めゲームセット。マウンドで笑顔を見せ、ナインとハイタッチを繰り返した。「去年とは違う自分を見せたかったので、よくできたと思います」と、さわやかに話した。
まだあどけなさが残る表情で、軽々と2試合連続完投をやってのけた。記念すべき交流戦初勝利を無四球の1失点完投。“開幕投手”の重圧を感じさせない好投だった。初回を2三振で無失点に抑え、2回は村田、佐伯、吉村の主軸を3者凡退に仕留めた。試合前には「内川さん、村田さん、吉村さんのクリーンアップを抑えたい」と話していたが、打順が変わっても惑わされることなく対峙(たいじ)した。
ルーキーの昨年とは違う余裕があった。これまで登板直前に報道陣と話すことはなかった。気持ちを高めて緊迫した空気を漂わせていたが、この日は自ら話しかけた。最近はまっているというメロンパンの話で盛り上がり、ケラケラ笑いながらベンチに入った。
「魔の交流戦」の呪縛(じゅばく)は感じていなかった。昨年は交流戦4試合に登板し0勝1敗、19回で17失点と苦しんだが、「それは去年のこと」と一蹴。むしろ今季、開幕からローテーションを守りチームトップの3勝を挙げた自信の方が大きかった。10日の楽天戦ではプロ入り後最多の11奪三振で初完封も達成した。着実にステップアップしている2年目右腕の勢いは、だれも止められなかった。
3回に内川に適時二塁打を浴びて1点を先制されたが、すぐに修正した。「点を取られた自分に腹が立って、自分に勝ちたいと思った」と、4回はボールを低めに集め、ジョンソン、村田を外角直球で見逃し、佐伯をカーブで空振りと3者三振で流れを断ち切った。
これでチームは3連勝で3位に浮上。過去2度優勝している得意の交流戦で、唐川がチームを勢いに乗せた。【鳥谷越直子】
[2009年5月20日9時26分
紙面から]ソーシャルブックマーク



