日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が、「積極的降板」で交流戦をフル回転するプランを検討していることが21日、分かった。交流戦は2連戦ずつの変則日程。通常は中6日での登板が基本だが、先発陣の人数構成上の理由などで中5日と間隔が縮まる可能性があり、余力を残して次戦へ備えることを視野に入れる。

 国内屈指の完投能力を誇るエースに、時にはストップをかける。厚沢投手コーチは「完投にこだわってはいない。交流戦は戦略、戦術上のこともあるから」と思惑を明かした。先月下旬からWBCから蓄積した疲労の影響もあり、本人の理想ではないコンディションでの登板が続く。勝負の夏場以降へ、状態を上げることが重要課題の1つと、首脳陣間で判断している。

 ダルビッシュは22日ヤクルト戦で先発が濃厚。この日、札幌の室内練習場で軽めの調整を行った。「調子が悪くても低めに集めて何とか勝てるようにしたいです」と交流戦初登板に意欲的。1年の命運を託す大黒柱を、簡単に折るわけにいかない。

 [2009年5月22日9時45分

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