<ヤクルト0-3日本ハム>◇7日◇神宮

 涼しい顔でアウトを積み上げ、表情を変えずにあっさりとマウンドを降りた。8回1死、まだ85球。プロ初完封勝利目前で武田勝投手(30)が退いた。それでも「意識はなかったです。次にとっておきます。札幌でやりたいです」。周囲とは対照的に、本人は淡々としていた。

 投球内容も「クール」だった。内角直球を見せ球に低めにコントロールされたチェンジアップで勝負。走者を背負ったのは5回のみ。1死一、二塁の唯一のピンチも、田中を三塁ゴロ併殺に仕留めた。「今シーズン初めてと言っていいくらい手応えがあった。今日がダメだったらファーム行きという気持ちでした」。自分を追い込んだ結果、7回1/3を2安打無失点で3勝目。チームの連敗を止めた。

 試合開始の約5時間前。同じ神宮では、母校立正大が東都大学野球入れ替え戦で初戦勝利を飾っていた。「球場に着いて(結果を)知りました」。相手が陽子夫人の母校専大だったこともあって「そうなんです。だから今日は五分五分」と複雑な表情を見せたが、後輩の奮闘を「気合は入りました」と力に代えた。

 6回の攻撃では2ストライクから犠打を決め、先制点をアシストした。「バントができて、(得点の)きっかけをつくれてよかった」。打撃の話になると、とたんに表情が緩んだ。【本間翼】

 [2009年6月8日10時24分

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