<日本ハム9-3横浜>◇11日◇札幌ドーム
日本ハムは「飛車落ち」にも動じることなく、冷静に次の手を打った。主軸稲葉の欠場にも、梨田監督は「(故障者が続出した)去年こういうゲームには慣れているからね。(代わりは)まだファームにもたくさんいるよ」。“対局”を振り返り、余裕の笑みを浮かべた。
前日10日に左太もも裏を痛めた稲葉をスタメンから外した。糸井嘉男外野手(27)を今季初めて3番におき、7番には6日に1軍昇格したボッツを初先発で起用する新打順。「今、稲葉の代わりを打てる左打者は(糸井しか)いないから」。その糸井が1回に中越え二塁打で先制点の起点になると、3回1死二、三塁の場面では右前適時打。3安打猛打賞の活躍を見せた。「(打順は)気にはなるけど、自分のプレーを心がけました」。3試合安打がなかったが、試合前には早出特打を行い、見事に大役を務め上げた。
ボッツにもド派手な今季初安打が生まれた。3回1死満塁で左中間スタンド上段へ突き刺さる来日初のグランドスラム。さらに相手の四球あり、エラーあり、ボークあり…。今季最多タイ、一挙7得点のビッグイニング。「稲葉ジャンプ」のないはずのスタンドが、いつものように大きく揺れた。
貯金は再び2ケタ10となり、2位ソフトバンクとのゲーム差も2に広がった。指揮官は「追加点がなかなかなかったね。最初に(点を)取って、逃げ切るのはいいゲームじゃない。でも、春からやってきたことはできている」。勝利の中にも、気を引き締めることは忘れなかった。シーズンを“詰め”るまで、スキは見せない。【本間翼】
[2009年6月12日11時40分
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