<ロッテ9-1阪神>◇13日◇千葉マリン
阪神が今季3度目の4連敗を喫し、借金はワーストタイの8に逆戻りした。先発福原忍投手(32)が序盤に自らのエラーから失点を生み、4回途中でKO降板。7点差の7回、新助っ人クレイグ・ブラゼル内野手(29)が3球連続で自打球を当てながら意地の2戦連発3号ソロを放ったが、とき既に遅し。トホホの真弓監督も会見を珍しく約1分で切り上げた。弱気はアカン。痛みをこらえて打ったブラ砲のガッツ、浮上のきっかけになれ!
右中間席めがけて打球を飛ばす。だが右足に力が入らない。一塁ベースへ1歩目を踏みだそうとした瞬間、阪神ブラゼルは踏ん張りが効かずに体ごと崩れ落ちた。歯を食いしばって立ち上がり、少し足を引きずりながらベースを1周。「両足は痛かったけどね」。意地と気迫の2戦連発だった。
敗色濃厚の7回無死。カウント1-1から、ロッテ小野が3球連続で投じた内角スライダーを、すべて自打球にした。1球目は右足ひざ付近に直撃。グラウンドにへたり込むと権田トレーナー、和田打撃コーチ、真弓監督がすぐさま駆け寄る。2球目も左足ひざ付近に直撃。今度はうつぶせになって立ち上がれない。「これは自分の責任」。激痛をグッとこらえてプレーを続行した。
3球目が右足首付近を直撃すると、さすがに苦笑い。スタンドからも笑い声があがった。だが直後の6球目。強烈な痛みと闘いながら、外角シュートを右中間席中段に運び、瞬時に歓声に変えた。
試合前練習中。ブラゼルはフリー打撃を終え、三塁ベンチの扇風機を次々と付けて回った。テンピュール素材のクッションに体を委ね「この球場はホットだ!」と苦笑い。体の熱を冷まそうと必死だった。実は理由がある。西武時代の昨季7月19日。この日と同じ千葉マリンでのロッテ戦で、7回に右越え22号2ラン。しかし、ベースを1周する際、暑さに負けた両足がつり、そのままベンチに退いた。そんな苦い経験をした地だから、慎重に準備を進めた。結果的に歴史は繰り返されたが、今回の途中交代にはB砲の意地が詰まっていた。
この日はマルチ安打を記録して交代。7回裏が終わるころ「ノープロブレムだ。チェックしに行くだけ」。権田トレーナー付き添いのもと習志野市内の病院に向かう足取りはしっかりしていた。日本語で「ダイジョウブ」と口にした通り、検査結果は「両ひざ部打撲」と診断された。宿舎に戻ったB砲は「まだちょっと痛いけど明日は大丈夫!」。頼もしい言葉に気迫が満ちていた。
[2009年6月14日12時10分
紙面から]ソーシャルブックマーク



