<日本ハム10-11中日>◇14日◇札幌ドーム
スタンドの期待感は、怪物が二塁ベースに立つと頂点に達した。7点差を1点差まで詰めた直後の8回2死、日本ハム中田翔内野手(20)のバットから5月29日横浜戦以来16日ぶり、出場5試合ぶりの安打が生まれた。カウント2-1と追い込まれながら、中日浅尾の外角のフォークにバットを合わせ一塁線を抜く二塁打を放った。
中田
変化球をちゃんと見られた。ヒットを打ったこともうれしかったけど、変化球を打ったというのが、成長できたかなというか、収穫になってよかった。
続く村田が倒れ同点のホームを踏むことはなかったが、大逆転劇を期待させた好機をおぜん立て。敗戦の悔しさはあっても、表情は充実感に満ちていた。
7回の守備から登場すると、スタンドの空気が一変した。代役ながら「4番ファースト中田」のアナウンス。その裏の第1打席は四球を選び、坪井の投手強襲安打で8点目のホームを踏んだ。1点差に肉薄する接戦に持ち込んだチームの中で、役割を果たした。
札幌ドームで初めて一塁守備に就いた。「余裕を持ってできた」と緊張はなかったが、ファンの視線は熱かった。ライナー性の難しい打球を処理すると、ファウルでも歓声が起こった。梨田監督が「あれだけ点差も開いてしまった。(ファンを楽しませるために)おやじ(自分)にできるのはあれくらいしかない」と冗談交じりに振り返る起用に、攻守で注目の的だった。
16日からは阪神、広島の“帰省シリーズ”になる。まずは大阪行きが確定した。「(声援は)すごくありがたい。聞くたびに、ファンの方のためにもがんばらないとと思う」。背番号6の周囲に活気が戻った。【本間翼】
[2009年6月15日10時7分
紙面から]ソーシャルブックマーク




