<広島1-5日本ハム>◇20日◇マツダスタジアム
広島が難敵ダルビッシュ攻略に失敗した。日本ハムとの一戦で、相手エースと今季初対決。4回には主砲栗原健太内野手(27)が中堅への適時二塁打をマークして一時は同点に追いついたが、結局は完敗。ダルビッシュにわずか3安打で1点を奪うのが精いっぱいだった。昨季は6月4日の対戦で3得点をマークして白星を飾ったが、今年は打てず。チーム打率は12球団最下位の2割3分で、またも貧打ぶりを露呈した。これで再び借金生活に入った。
仁王立ちする196センチのダルビッシュに最初から最後まで圧倒された。開幕から低空飛行を続ける広島打線が空回りしてしまった。序盤から歯が立たない。3回までは9人で仕留められた。出塁するのも難しく、得意の機動力野球に持ち込めない。もどかしい展開が続き、ブラウン監督も虚勢を張るしかなかった。
「いい投手だけど、セ・リーグにも投げる球種や配球的に似た投手はたくさんいる。たかが、いい投手の1人だと思っているよ」
唯一の見せ場は1点を追う4回だった。先頭梵がチーム初安打となる右翼への二塁打で出塁した。2死三塁になったが、4番の栗原が仕事をこなす。初球の速球を強打すると、中堅フェンス直撃の適時二塁打となり、同点に追いついた。
しかし、運も味方しなかった。栗原を二塁に置いて、マクレーンの放った強烈なライナーは三塁を襲うが、小谷野の正面を突き、グラブに収まった。数少ない好機で勝ち越し点を奪えず流れは日本ハムに傾いた。
交流戦では一時7連勝して、最大で7個あった借金も完済するなど、最悪のチーム状態からは脱した。しかしチーム打率は12球団ワーストの2割3分。慢性的な貧打に悩み、先発陣の奮闘で耐えているのが現状だ。
指揮官も「ダルビッシュは非常に自信を持って投げていたね。対戦相手がうちだったのも、余計に自信を深めたかもしれない。チーム打率も『220』(2割2分前後という意味)くらいだからね」と自虐的なコメントを吐いた。昨季は球界のエースに土をつけたが今年は再現できず。再び借金1になり、無力感だけが残った。【酒井俊作】
[2009年6月21日12時38分
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