真弓阪神が、真昼の約3時間ぶっ通し全体練習で巻き返しのスタートを切った。ウエスタンリーグに出場した数選手をのぞいて全員が23日に甲子園に集合。シーズン中では異例のシート打撃を行ったのも驚きだが、抑えのエース藤川球児がマウンドに登る超実戦モードの特訓を課した。

 「3時間では短かいか?

 リーグ戦再開まで間隔が開いてしまうので実戦形式を取り入れた。特に中継ぎ投手は間が開いても詰まってもよくないので、きょう投げてもらった」

 練習中はずっとグラウンドに立ち、真夏を思わせる日差しを浴び続けた真弓監督が気持ちよさそうに話した。ベテランの金本、下柳、桧山や助っ人のブラゼルも当然のように加わった。全員ダッシュやフリー打撃など通常メニューで約2時間を消化。その後、あわただしくグラウンド整備をし、実戦さながらのシート打撃が始まった。

 無人のスタンドから歓声こそ響かないが、マウンドにゆっくり向かったのは球児だった。若手や先発投手が調整で投げるパターンはあるが、守護神がシート打撃で腕を振るうのはこれまた異例だ。

 「志願というかお願いして投げさせてもらった。試したいことを練習して、次の課題も見つかった。時間があればまたやりたい」

 藤川はチームのため、そして自分のために投球した。グラブを上体から離して構える新フォームのセットポジションを確認し、実戦では投げていない新球のチェンジアップも試投した。打者6人に27球を投じ、うち5球がチェンジアップ。2安打を浴びたが、結果は問題ではなかった。

 藤川の後には江草、渡辺、西村と主戦リリーフ陣が登板。シート打撃を終えると練習開始からたっぷり3時間が経過していた。借金9でリーグ5位に甘んじる阪神。交流戦終了からわずか1日だけの休みを挟み、巻き返しに全力発進した。【町田達彦】

 [2009年6月24日11時21分

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