<ロッテ3-2日本ハム>◇28日◇千葉マリン

 事実上、「サヨナラスクイズ」だった。日本ハムの連勝が止まった。同点の6回1死三塁。ロッテの想定外の策に、はまった。打者は今江。カウント1-0からの2球目だった。投前へのスクイズを敢行。スウィーニーが猛チャージで処理したが本塁へ送球できず、勝ち越し点を献上した。

 試合開始と同時に雨脚が強くなり、いつ中断、降雨コールドになってもおかしくない状況。その“決勝点”が入った直後の7回の攻撃。開始前に、ロッテ先発小野がマウンドの不良を審判団へ訴えて、そのまま中断、試合は再開されなかった。「もったいないけれど、しょうがない」。梨田監督もサバサバせざるを得ない黒星だった。

 バント技術が高い今江と試合状況を考えて、日本ハムベンチもある程度スクイズを予想はしていた。ただロッテは2球目にスクイズをするサインを出しており、今江は初球を強振しファウル。バレンタイン監督のサインを出すしぐさがなかったため、最終的に「スクイズなし」と判断をして勝負にいった。巧妙な駆け引きが、試合の分岐点になった。再び、ソフトバンクに首位に並ばれた。

 三塁走者のベニーがスタートを切ったことを投球動作中に確認し、投手がとっさにスクイズできないよう高め、外角などへ外すしか防御策はなかった。捕手・大野は「防ぐとしたら、スウィーニーが自分で外すのがベストだった」と回想した、痛恨のシーン。バレンタイン監督ら、ロッテベンチに手玉にとられた。ダメージは少ないが、キツネにつままれたような1敗。リーグ戦再開カードで「ボビー・マジック」を目の当たりにし、気持ちを同一リーグへと向けるには格好の黒星だった。【高山通史】

 [2009年6月29日10時10分

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