<巨人4-3広島>◇6月30日◇岐阜
最後は右手1本だった。7回2死一、二塁、巨人松本哲也外野手(24)が0-0の均衡を破った。広島斉藤の外に逃げるスライダーに食らいつく中前適時打。「左投手だから、どんな球にも踏み込んで向かっていこうと思いました」と、闘志あふれるひと振りで先発東野を助けた。
粘りでもぎ取った。2球でカウント2-0とされながらフルカウントまで持ち込んだ。「後ろがガッツさん(小笠原)なので、とにかくつなごうと」と謙虚に振り返る。2死フルカウントで走者は自動的にスタート。外野への打球に二塁走者は悠々とホームを踏んだ。これで打線に火が付いた。ラミレス、谷の連続適時打で4点を奪った。
バスターのような「平成のてんびん打法」。交流戦後半からバットを前よりも立てて構えるようにした。「その方が振り遅れがない」と進化させた。メンタルでも負けていない。6回に自打球をした鈴木に代わって守備に就いた後の打席だが「いつでも準備はしていた」と動じなかった。
原監督は「松本は徳俵に乗った状態から五分に押し戻して勝った。野球の妙を見せてくれた」と高く評価した。切れ味抜群のてんびんがうなり、58年ぶりの岐阜決戦を制した。【古川真弥】
[2009年7月1日8時20分
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