<巨人4-3広島>◇6月30日◇岐阜
広島の新外国人アンディ・フィリップス内野手(32)が名刺代わりの1発だ。8回にレフトスタンドへ豪快な2ランを打ち込んだ。来日わずか4日目、練習も1日こなしただけでこの日出場選手登録即「3番レフト」で先発。3打席は好機で凡退したが、最後に結果を出した。試合は1点及ばず今季2度目の4連敗となったが、P砲の本領発揮はまだこれから。悩める広島打線にカツを入れる。
高々と舞い上がった打球が左翼席に飛び込むのを見届けて、フィリップスは来日初安打&初アーチをかみしめるようにベースを1周した。8回1死一塁、巨人東野の甘く入ったスライダーを見逃さなかった。「前の3打席で打てなかったので、甘い球が来たらしっかりと打とうと思っていたんだ」と笑顔で話した。
状況は厳しいものだった。6月27日に来日、28日早朝に広島入りして入団会見。29日には初練習を行ったが、雨のため野外は使えず、屋内で少し打ち込んだだけ。それでも貧打に悩む広島打線の救世主として、ブラウン監督はぶっつけ本番を承知で出場選手登録即「3番レフト」でスタメン起用した。
来日前2週間は実戦から遠ざかっていた。体には時差ぼけも残る。その影響から初回1死一塁、3回2死二、三塁、そして5回2死一、三塁といずれも走者を置いた好機に凡退。それでも「ブランクがあったので打席でタイミングがズレていた」と試合中に徐々に修正し、最後はきっちり合わせてみせた。
来日前には、ソフトバンクに在籍していたレストビッチから日本野球で成功するためのアドバイスも聞いた。「彼は投手の攻め方が(米国とは)違うから、自分の打撃を変えないことも大事だが、それ以上に右打ちを心掛けることが必要だと言っていた」。
そんな経験者の助言に加え、自分の持ち味である「野手の間を抜く打球」を意識した。本塁打もそんな打球の延長線上に飛び出したものだった。
4失点を取り戻せず今季2度目の4連敗を喫し、6月負け越しとなったブラウン監督だが「(フィリップスは)ブランクがあったので最初は打てなかったが、最後に長打を打って修正した」と評価した。フィリップスも「これからもっと修正できる」と日本野球に適応できる手応えをつかんだ。P砲の本領発揮は、これからが本番だ。【高垣
誠】
[2009年7月1日13時9分
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