<日本ハム10-5楽天>◇1日◇札幌ドーム
74歳ノムさんが勝てない。6月29日の誕生日以降、楽天は連敗で4位西武に1ゲーム差に迫られた。日本ハム戦6回には、センター鉄平以外を全部入れ替えるという“刺激策”を打ったものの、効果は及ばずの敗戦。あの手この手も使い果たして、最後は「無駄な抵抗はやめなさい」と自虐的になり、ゲンナリしていた。
あの手この手も全部空振り…。74歳初勝利を狙った野村監督だったが、首位日本ハムに完敗し「開幕3連勝の借りをきっちり返されそうだな」と、深いため息をついた。守備位置も変え、打線も組み替えた。だが、ふたを開ければ試合は5回で10点差。前日6月30日は怒り心頭だったが、この日は力なくボヤくしかなかった。
作戦その1
遊撃手の渡辺直、二塁手の小坂のポジションを入れ替え守備強化を図った。2回無死満塁から、二岡の二ゴロは渡辺直の正面。だが、不慣れもあり併殺を取れず、大量失点につながるなど効果は出なかった。大差のついた6回には、中堅の鉄平以外、投手、捕手も含めて8ポジションを全部入れ替える荒業も敢行。出場機会の少ない丈武、聖沢など若手に経験を積ませた。珍現象を橋上ヘッドコーチは「テストの意味もある。渡辺直は慣れもあるし、ポジションもよくなかった。6回は(スコアブックを書く)みなさんが大変だったでしょう」と説明した。
作戦その2
相手は左腕の武田勝ながら、3番に左打ちの憲史を起用。第1打席こそ内野安打で出塁したが、あとの4打席は凡退。不振でスタメン落ちした中村紀の代役だったが、期待された強打は出なかった。苦手克服の策が外れ「苦手は永遠に苦手」とボヤいた。
作戦その3
左打ちの強打者がそろう日本ハム打線に、ルーキー藤原を先発に起用した。初回こそ2三振を奪う立ち上がりだったが、2回に7安打を浴び6失点。さらに打球を右手に受け途中交代した。「取られすぎ。6点はしんどい。打者がタイミングを取りやすいんだ」と弱点を指摘した。
力の差を見せつけられての連敗で、チームは借金生活にも逆戻り。9回の反撃にも「無駄な抵抗はやめなさい。明日につながる?
そうなってくれればいいけど」と話すのがやっと。苦しみつつもAクラスは維持しているが、野村監督の悩みは深かった。【小松正明】
[2009年7月2日8時43分
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