<中日4-1阪神>◇1日◇ナゴヤドーム

 要注意人物に打たれた。ぐうの音も出ないほどの飛距離と弾道で、反攻意欲も根こそぎ吹き飛んだ。0―0の6回裏。5回まで2安打無失点の福原忍投手(32)が、走者を2人ためて、4番ブランコに決勝3ランを浴びた。外野手は一歩も動けず目線で打球を追うだけの特大弾。試合を終えた真弓監督にもダメージは色濃く残っていた。

 真弓監督「ノーアウトでランナーを一、二塁にしてしまったのがね。1人でも少なく走者を置いて、勝負できていれば。例えホームランを打たれても1点でも少なくというところ。きょうの福原はよかったんだけどね」。

 セ・パ10球団からアーチを放っていた中日の怪物4番に、一発を許していないのが阪神の誇りだった。前日6月30日の6回戦でも安打、死球で出塁されたが、警戒に次ぐ警戒で長打だけは防いできた。「4番に打たれたら負ける。打たせるつもりはない」と真弓監督は名古屋入りの前からブランコ封じを唱えていた。最後のとりでは、緊迫した試合展開の最も許されない場面でもろくも崩れた。

 先頭荒木に左前打で出塁されると、また足で揺さぶられた。前日に4盗塁された反省から、スタメンマスクを狩野から清水に代えていた。それでも一塁けん制を3度投じた後に、楽々と二盗を決められた。カウントを悪くした森野を歩かせて一、二塁。ブランコへの初被弾の前に、バッテリーはすっかり疲弊していた。

 真弓監督「清水はいいリードをしていた。チャンスを与えるのではなく、いい仕事をすれば出場機会は増える。走者の重圧は多少あったろうけど、どのチームにもあることなので、ある程度割り切って投げないと」。

 指揮官はバッテリーを糾弾するより、開き直れと呼びかけた。重たい失点が響いての連敗。借金は再び10となり、何より3位中日に9ゲーム差と直接対決で離される一方だ。「最後に勝って帰る?

 もちろん」と真弓監督が必勝を誓った。足攻めからのブランコ弾。敵はあまりにも強大だが、歯向かうしか道はない。【町田達彦】

 [2009年7月2日11時38分

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