<ソフトバンク5-6オリックス>◇2日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクの狂った歯車が、再びかみ合うことはなかった。松中の「幻弾」が何とも不運なムードを醸し出す中、勝利の方程式「SBM」の先陣が崩れてしまった。
1点リードの7回表。一塁側ベンチが送り出したのは、もちろん、ルーキー右腕の摂津正投手(27)だ。35試合目の登板で、ここまで防御率1・98を誇る男が、アンラッキーな一打に泣いた。1死からラロッカに右前安打を浴びると、次打者・北川の打球はショート後方へ。川崎の懸命のダイビングは届かなかったどころか、バウンドした打球が顔面に当たり、右中間へと方向が変わってしまった。同点の適時二塁打に川崎は「顔に当たらなかったら、よかったけれど」。摂津はさらに失点し、オリックスに傾いた流れを止められず「逆球が多かった。僕のミスです」と唇をかんだ。
打線は直後の7回裏に同点とする粘りをみせたが、引き分けを挟んで4連勝中だった延長戦で、最後は中継ぎ待機していた藤岡が力尽きた。11回表2死二塁で、北川に左前適時打を打たれた。だが、ここにも不運は潜んでいた。前日1日の試合が雨天中止。ジャマーノがスライド先発したことで、この日ベンチ入りしたが、そのジャマーノが序盤から不安定。ブルペンで初回から登板準備を重ね、7試合ぶりとなるリリーフ登板で敗戦投手となってしまった。藤岡は「結果がすべて。言い訳にはしたくない」と悔しさを飲み込んだ。
しっくりこないジャッジの末、シーソーゲームで敗れ、秋山監督が「取って取られて…。うまく取り返したのだが…」と歯切れ悪いのも無理はない。「SBMそろい踏み」試合でパ相手に初めて敗れ、7月は黒星発進。首位日本ハムとは1・5ゲーム差。流れを変える最良の薬は、4日からの日本ハムとの首位攻防戦での白星だ。
[2009年7月3日11時39分
紙面から]ソーシャルブックマーク




