“函館の人”が今年もやります。ソフトバンク杉内俊哉投手(28)が4日、北海道・函館での首位日本ハム戦の初戦に先発する。現在1・5ゲーム差の2位で、今回の2連戦に連勝すれば単独首位に立つ。交流戦MVP&6月月間MVPを獲得した杉内は、ここまで6連勝中。昨年は無四球完封勝利を挙げた相性抜群の函館だけに、勝算は十分だ。勝てば自身最多タイの7連勝になり、通算73勝でライバル左腕和田毅投手(28)と並ぶ。エースが大一番で輝きを放つ。
1年前のイメージがソフトバンク杉内の脳裏によみがえる。「覚えてますよ。去年はまだ寒い時期だったでしょ、5月ですよね。スミ1だったでしょ」。記憶の先にあるのは、昨年5月10日の日本ハム戦。1-0での完封白星を挙げた場所は、この日乗り込んだ函館球場だ。今回は首位決戦の大一番として迎えるとあって、背番号「47」の表情にも気合が漂う。
杉内「ハムは強いですよ。打ちますもんね。でも、ウチも打線がすごく頼もしい。投手は2、3点以内に抑えればいいと考えられる。昨日も2、3点勝負かと思っていたら、金子から5点取りましたからね」。
味方の好調な打線を背に、強力ハム打線に大胆に投げ込むつもりだ。
杉内にとっても大事なマウンドだ。勝てば、5月3日ロッテ戦(福岡ヤフードーム)から続く連勝を7に伸ばす。自身の最多連勝は05、07年に記録した「7」。「完封とかよりも白星を増やしたい。もちろん、1-0とかだったら完封を狙うけれど」。さらに、今季9勝目で、通算勝利数は73に積み上がる。チーム内で通算白星は斉藤の79勝が最多だが、それに次ぐ数字だ。同僚でともに競ってきたサウスポー和田の通算73勝と肩を並べることになる。「エース左腕」の称号をかけたマウンドでもある。
3日は函館球場でキャッチボールやダッシュなど軽めの調整で備えた。6月は交流戦MVPを獲得し、月間MVPにも輝いた。乗りに乗っている状態だが「7月も今の調子のまま行きたいですね」と、足踏みするつもりは毛頭ない。昨年のように無四球完封となれば、無四球試合を現役では最速の2ケタ到達に迫る9試合とし、完封勝利もついに「10」とする。
練習後、球場を離れる際には「過去のことは忘れましたよ」と報道陣をけむに巻いた。だが、狙っているのは間違いなく、昨年の再現となるハム狩り白星だけだ。【松井周治】
[2009年7月4日11時29分
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