<日本ハム2-3ソフトバンク>◇5日◇函館
松中弾で単独首位だ!
ソフトバンク松中信彦外野手(35)が2戦連発となる12号2ランを放った。1点を先制した3回、なおも1死一塁で日本ハム先発スウィーニーから右翼席へ運び、貴重な追加点。結果的に1点差に詰め寄られ、この1発が勝利に導く値千金弾となった。首位だった日本ハムとの函館2連戦を制して、これでソフトバンクが昨年4月2日以来の単独首位に浮上した。開幕直後を除けば07年8月7日以来で、貯金は今季最多13。ホークスが優勝へ向けて快進撃を続ける。
場内アナウンスに従わない日本ハムファンを一瞬で沈黙させた。3回の松中だ。1死一塁、スウィーニーの甘いチェンジアップを「完ぺきだった」というスイングで右翼芝生席へ。日本ハム名物の稲葉ジャンプを再三、禁止するアナウンスが流れていたが、多くが無視。ならばとばかりにこの男が実力行使に出た。3-0として主導権を完全に自軍へ呼び込んだ。結局1点差ゲームとなり、この2ランが大きな意味を持つことになった。
「いいところで出たので良かった。来た球を素直にいい感じで打てました」
通算23球場目での一撃は昨年4月2日以来の単独首位へと導いた。開幕直後を除けば07年8月7日以来、698日ぶりだ。1・5ゲーム差で函館に乗り込んで、首位攻防戦に連勝。松中は「交流戦でチームに迷惑をかけた。4番らしい打撃をしようとやってます。僕がもう1本出ればもっと楽になった」と控えめ。交流戦連覇を果たした陰で左ひじ痛に苦しみ、DH制のない後半8試合は先発を外れた。待っていたリーグ戦再開後の7試合で3発と盛り返してきた。
単独首位に立ったこの日夜、裏方スタッフを函館市内の飲食店に招待。松中と川崎の2人で企画した「慰労会」で、日ごろ陰で支えてくれる仲間をもてなした。入団13年目。苦楽を味わってきた松中は「ベテランと若手がかみ合っていい雰囲気」と断言する。
今回の函館遠征で海の幸を満喫した秋山監督は、日本ハムも飲み込んだチームに勢いを感じた。「ナイスゲーム。(松中は)完ぺきなホームランだった。打線がみんな調子いいよ」。69試合目で40勝に到達した。60試合台での40勝到達は過去4度あり、すべてリーグ1位でフィニッシュした。6年ぶり日本一奪回を狙うチームに心強い吉兆が加わった。
4日の初戦は4回に一時は逆転となる2ランを、この日は値千金の2ランを放ち、1点差の接戦を制した。松中は「こういう試合を勝てるのは強い証拠」とうなずく一方、「勝負はまだ先。去年はここからズルズルと行ったので」と唇を引き締めた。交流戦Vからリーグ最下位になった悲劇があるからチームに慢心はない。浮かれるそぶりのない4番打者がその象徴だ。
[2009年7月6日12時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク




