<横浜4-6広島>◇5日◇横浜
656日ぶりに勝った!
3年目の左腕青木高広投手(27)が、5日横浜戦でルーキーイヤーの07年9月18日以来の勝利を手に入れた。ローテーションの谷間で今季5度目の先発。村田に2ランを浴びたが、5回を2安打3失点にまとめ、勝ち星のない約1年9カ月の空白を埋めた。フィリップス、嶋に本塁打が出るなど、打線の勢いも出てきた。7日からは新潟で阪神との2連戦。さあ、赤ヘル軍団が巻き返しに出る。
暗中模索してきた青木高に、やっと光が差し込んだ。ルーキーイヤーの07年9月18日横浜戦(横浜)以来、656日ぶりの勝利の味を、同じ舞台でじっくりとかみしめた。「勝つことが難しいことを実感しました」。苦しい日々を振り返るようにしみじみと話した。
今季5度目の先発は、ローテーションの谷間で巡ってきた。毎試合、中継ぎ陣の中で調整しながら「いつ行ってもいいように」準備し、先発のチャンスをじっと待っていた。
3回まで1安打とほぼ完ぺきな立ち上がり。青木高は「1人1人、丁寧に投げていこうと意識していました」と振り返る。だが4回に先頭の仁志を四球で出し、4番村田に左中間へ2ランをたたき込まれた。「四球を出したのがいけない。あれが課題ですね」と反省。5回にはフィリップスのエラーをきっかけに内野ゴロの間に1点を奪われた。前日4日に同じような助っ人のミスから先発前田健は崩れたが、左腕は最少失点にとどめた。
横浜スタジアムは、青木高にとって思い出深い場所だ。社会人の日産自動車時代、都市対抗戦の予選などで何度も同球場のマウンドに立った。予選突破を決めたこともあり、良いイメージを持っていた。この日も投げながら「社会人時代は、1度負けたら終わりの世界だったな」と思い出し、自分を咤(しった)した。
07年には5勝を挙げたが、初勝利までに6連敗するなど苦労した。ひとつも勝てなかった昨年は、情けなく思えて「自分は何をやってるんだろう」と悩んだこともある。
きっかけをつかむために、昨秋から背中を丸めるような投球フォームに変えた。「スリークオーターから投げた方が、しっくりくるんです。高めに抜ける球も減ったし、球威も増したと思います」と、取り組んできた成果をしっかり出して見せた。
この日の投球で、即ローテーションに食い込めるわけではない。でも「与えられた仕事をこなしていけば結果が出るはず」と青木高は前向きだ。ブラウン監督も「今日の青木高は勝利に値する投球だったよ」と評価した。ローテの谷間で咲き続ければ、首脳陣を振り向かせることができるはずだ。【高垣
誠】
[2009年7月6日11時41分
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