阪神で85年日本一の助っ人だったランディ・バース氏(55)が、クレイグ・ブラゼル内野手(29)に金言を授けた。「史上最強の助っ人」は6日、東京都内で「サントリー

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 ドリームマッチ2009」に出場。苦境のチームを救う活躍を見せるブラゼルに対して、日本球界で活躍する3カ条を示した。真弓阪神の浮上を願うバース氏は、ブラゼルの年間30発に太鼓判。自身の再来とされる男に大爆発を求めた。

 バース氏が、同じ左打者のブラゼルに、日本で成功する秘訣(ひけつ)を披露した。この日、イベント試合出場のために東京ドームに登場。今季途中加入したブラゼルに熱い視線を送っていることを明かした。「彼のことは知っている。今は7本のホームランを打っている。グレートなジョブだ。私は、彼に注目している」。その上で元3冠王は、自身の経験をもとアドバイスをおくった。

 (1)変化球を学べ

 

 フルスイングが身上のブラゼルは鋭い変化球に空振り三振を喫する場面がある。バース氏は「私も1年目の前半は成績が良くなかった。ブレーキングボール(変化球)を学ぶことが必要だった。それができれば変わる」と対策を力説。

 (2)左右に打ち分けろ

 「ブラゼルはプルヒッター(ひっぱる)だが、ライト、レフトなどフィールド全体を使うことが必要だ。パワーはすごくあるわけだから、左右に打ち分ければ、さらに良くなるだろう」。

 (3)とにかく練習!

 「スランプを克服する方法を説明することは難しい。私の場合は左方向に強い打球を打つことで不調を克服してきた。ただとにかくスイングすること。練習を続けることしかない」。

 ブラゼルは21試合出場で打率3割3分3厘、20打点、7本塁打をマーク。バース氏は「かれは西武で1年間の経験がある。日本野球について学んだこともあるだろう。特徴はよくわかっているはず」と分析した。

 それだけに期待は大きい。バース氏はブラゼルの年間30本塁打を確信している。「後半戦で23、24本のホームランを打つことは可能だ。彼が変化球に対応して、それだけ本塁打を打てば、チームの苦境をカバーできると思う。彼にそのポテンシャルはある。タイガースは毎試合球場がいっぱいになるグレートなファンがいる。ファンを大切にするためにも、チームの勝利に貢献してほしい」。自身の再来とも呼ばれる後輩助っ人に熱いゲキを送った。

 [2009年7月7日11時44分

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