<中日3-0広島>◇10日◇ナゴヤドーム
広島は悔しいサヨナラ負けも、先発の大竹寛投手(26)が魅せた。初回から毎回ピンチを背負う投球だったが、強打の中日打線を相手に6回を6安打無失点に封じた。前回6月27日の登板で2本塁打を浴びた相手に得点を許さず、7勝目はならなかったが、リベンジに成功した。チームは5番手林が、延長10回サヨナラ負けを喫して連勝は3でストップ。勝率5割復帰を逃したが、まだまだ反撃はこれからが本番だ。
サヨナラ負けの瞬間を、大竹はベンチで見届けた。どうしても勝ちたかった。「悔しいです」。ぽつりとつぶやくしかなかった。
自らは粘りに粘った。中日打線を相手に6回を無失点。初回から5回まで毎回安打を許す苦しい投球でも、点は与えなかった。初回、2死から森野、ブランコの安打でいきなり一、三塁のピンチを迎えた。しかし、和田をスライダーで打ち取り切り抜けると、以後も慎重かつ大胆に投げ、7回2死一、三塁のチャンスに代打を送られて降板するまでの110球、破壊力のある中日打線の攻撃をしのぎきった。
ナゴヤドームでは、5月5日の7回無失点に続いて、今季まだ点を奪われていない。チームは昨季2勝8敗2分と大きく負け越している相性の悪い球場で、大竹がエースとしての責任を果たして見せた。
大竹は「球数と場面を考えれば代打はしょうがない。6回無失点という数字をみれば良く投げたとも思いますが、できればもっと投げたかったという気持ちは強いです」と、好投にも満足はしていなかった。
6月27日の対戦(マツダ)では、2本の本塁打を浴びるなど7回5失点で負け投手になっていた。その雪辱を果たすつもりで上がったマウンドだった。「やられたらやり返すつもりでした。今日はビシビシという感じではなかったけど、粘れたし攻められた」。初回からファウルで粘られ、球数が増えてしまったのが響いた。
ファン投票で出場予定のオールスターゲームに選出されてから、これで2試合13イニングで1失点。43回連続無失点記録を作った5月の安定感が戻ってきた。ブラウン監督も「今日の大竹は非常にいいピッチングだった。7回のチャンスで打席が回っていなければ続投させていたんだが」と手放しで称賛した。中日には直接対決で6連敗。チームの連勝は3でストップして勝率5割復帰はお預けとなったが、夏場の反撃に大竹の熱いピッチングは欠かせない。【高垣
誠】
[2009年7月11日11時25分
紙面から]ソーシャルブックマーク



