ソフトバンクが「ダル回避ローテ」!?

 で悲願のVを目指す。秋山ホークスは23日までに後半戦の先発ローテーションを確定させた。杉内、ホールトンを日本ハム、西武戦が集中する週末カードへの起用を決めたが、2、3戦目に左右エースをつぎ込む予定。チームが07年から8連敗を喫している日本ハム・ダルビッシュはカード初戦に先発してくる見込みで、上位2球団にカード2勝1敗と勝ち越すためにも、特別ローテを編成する。上位球団との対戦でも貯金を積み重ねて逆転Vを狙う。

 ソフトバンクが逆転Vへ、後半戦の先発ローテーションを特別編成した。球宴明けの後半戦開幕投手(7月28日オリックス戦)は大隣だ。チームトップの9勝を挙げる杉内と現在7勝のホールトンは、日本ハム、西武との対戦が集中する週末カードへの登板が決定した。

 後半戦は8週連続で6連戦(最終週は9連戦)の日程が組まれており、日本ハム、西武との対決が計22試合ある週末のカードを重視。しかも、日本ハム・ダルビッシュらとの対決が予想される初戦の金曜日にはジャマーノを立て、土、日曜日にはホールトン、杉内の柱2投手をつぎ込んでカード勝ち越しを狙うローテが編成された。

 チームにとってはリスク回避の意味合いも込めたローテと言えそうだ。日本ハム・ダルビッシュには07年8月16日の対戦を皮切りに8連敗を喫している。しかし、今回の特別ローテでいけば、日本屈指の右腕を相手にカード初戦を落としても、左右のエースで連勝を狙える。

 もっとも、ジャマーノも4勝1敗で防御率3・47と安定した成績を残しており、接戦に持ち込むには最適な投手と言える。1点を争う展開となれば、今季躍進の立役者である「SBM」(摂津、ファルケンボーグ、馬原)の勝利の方程式をフル稼働させる腹づもりだ。

 週初めのカードには大隣、藤岡、大場を投入する。こちらはロッテ戦が12試合、オリックス戦が9試合予定されている。大隣は今季オリックス戦で2勝1敗、大場は勝てなかったものの7月18日のロッテ戦で8回途中3安打10奪三振2失点と好投。防御率3・31と安定している藤岡とともに、相性を考慮した布陣で白星を積み重ねる計算だ。

 秋山監督は「(後半戦は)勝ちにこだわりながら、一戦一戦やっていく。西武と日本ハムが力がある。その試合をいかにとれるか」と話している。秋山監督の就任1年目での優勝へ、まずは先発ローテの整備が完了した。

 [2009年7月24日11時35分

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