<巨人6-5横浜>◇2日◇福井

 4年ぶりの巨人戦白星が、福井の夜空に消えていく。サヨナラ負けを三塁側ベンチから見届けた横浜三浦大輔投手(35)は、だれよりも早く移動バスへ歩いた。7回1失点の好投。4点リードで中継ぎ陣に勝利を託したが報われず、05年8月以来の巨人戦白星はお預けとなった。

 言葉は淡々としていた。「負けは負けですから。毎回走者を出したけど粘れた。ただチームが勝てず残念です」。内角を攻めた。1回裏1死二塁ではラミレスを全球内角で三飛。7回裏2死一、二塁では小笠原の懐に飛び込み、最後はフォークで空振り三振。ガッツポーズも出た。

 巨人のイメージは一貫して変わらない。「嫌なイメージはない。ずっと勝ててないから、そう(苦手に)見られているかも知れないけど」と振り返った。重たい記録を抱えたまま、9日の同戦にも先発する予定。「横浜の意地を見せないといけない」と語気を強めた。

 田代監督代行も巨人戦7連敗に、「やっぱり悔しい。ナメられたらいけない」。プロとしての意地を試されている。【今井貴久】

 [2009年9月3日9時13分

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