虎の粘りがテレビ各局を動かした!

 CS進出の可能性が高くなってきた阪神に対し、在阪テレビ各局が新たに試合中継の検討に入ったことが14日、分かった。番組改編期でプロ野球中継が敬遠される時期ながら、テレビ局関係者は「阪神が大逆転でCS進出を決めるかどうかは世間も注目していて、番組編上でも無視できない」という。

 追加日程で決まった10月3日ヤクルト戦(甲子園)はサンテレビが生中継を決めた。同4日中日戦(甲子園)の放映権を持っている関西テレビは、同日にF1日本グランプリ、男子ゴルフの東海クラシックとビックイベントを抱えていて二元中継や録画中継の検討に入った。同局は9月19日広島戦(甲子園)や26日中日戦(ナゴヤドーム)の中継も前向きに調整。毎日放送は、名古屋地区で放送する9月25、27日中日戦(ナゴヤドーム)のネット中継を検討している。

 例年なら、優勝争いが過熱している場合を除いて9月下旬から10月の試合中継は地上波では皆無となる。最大13・5ゲーム差をひっくり返し、ヤクルト、広島と三つどもえのCS争いに加わった真弓阪神は、“消化試合”を消滅させた。

 [2009年9月15日10時42分

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