モノ言う監督になる!

 オリックスの来季監督に内定している岡田彰布氏(51=野球評論家)が1日、編成面への積極参加を宣言した。フロントに対して「任せっきりはよくない。補強とかは現場から言うもの」と熱弁をふるい、ドラフト、その他の補強面への介入に強い意欲を示した。目指すは事実上の「全権監督」での強~いオリックスや!

 オリックスの来季監督に内定している岡田氏は編成面でも、その手腕を振るう考えだ。この日、「フロントに任せっきりはよくない。補強とかは現場から言うもの。監督の仕事だから。阪神のときもそうだったからな。就任が正式に決まったら、まず編成からよ。最初はドラフトやな」と語った。

 事実上の「全権監督」だ。GM経験もあった中村勝広氏が1日付で球団本部長を退任。フロント中心にチーム編成していた今年までとは違い、岡田新監督の意向が存分に反映された体制になる。球団関係者も「岡田さんは編成に積極的に関わるタイプ。それは球団側も分かっている」と、岡田氏に編成面でも大きな権限を与えることを認めた。

 岡田監督がドラフトで、まず目指すターゲットは投手力整備だ。「やっぱり野球は投手。左がいないなら左をとるし、リリーフ強化したいなら1~2回ならプロで通用する投手はアマにもいると思う。長い目で見て若い野手が必要ならとらないと。そういう判断は監督の仕事だと思っている」。スカウトの間では、すでに花巻東・菊池雄星投手(3年)を1位指名候補としているが、新監督の意向を聞きいれ、柔軟に対応する構えだ。

 阪神監督時代の04年からの5年間は、長打の打てる新外国人になかなか恵まれなかった経験もある。それだけに「活躍してくれたらもうけものというぐらいでチーム作りをしたい」とも言う。3年契約で迎えられる方向だけに、長期ビジョンでのチーム強化にも強い興味を抱いている。新生オリックスはグラウンド内外で岡田新監督が陣頭指揮をとる。

 [2009年10月2日12時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク