ファルCS登板断念、右ひじ違和感消えず
ソフトバンクのブライアン・ファルケンボーグ投手(31)が9日、右ひじの違和感を訴え、クライマックスシリーズ(CS)登板が不可能になった。9月21日の登録抹消後、CSに合わせて右ひじの回復を待ったが、首脳陣に登板断念を申し入れ、了承された。勝利の方程式「SBM」の復活はならず、近日中に米国へ帰国する。また、この日、楽天が勝ってソフトバンクの3位が決まったため、16日スタートのCS第1ステージはKスタ宮城で実施されることが決定。こうなれば、開き直って総力戦に持ち込むしかない。
やはり古傷は回復していなかった。ファルケンボーグはこの日の練習をキャッチボールで打ち上げると、ベンチ裏に姿を消した。時間をおいて高山投手コーチ、秋山監督が続いた。急きょ3者会談が行われ、右腕は右ひじ違和感が消えないことを打ち明け、今季の登板断念が決まった。
ファルケンボーグ 状態が変わらない。登板過多? (アメリカでの)過去数年と比べても登板は少ない方だし、それが原因ではないと思う。何か原因があるのだろうが、たまたまこの時期になった。最悪の事態を避けるために検査、リハビリで来季に備える。
右腕の顔からいつもの笑みはうせていた。当初は10日からフェニックスリーグで2試合投げる予定だった。5、8日と2度のブルペン投球でひじの感触と回復を最終チェックしたが、違和感は最後まで解消できなかった。抑えにつなぐセットアッパーという仕事を完遂する自信を持てるレベルまで達しなかった。近日中に米国へ帰国、精密検査を受けることになる。
ファルケンボーグは8月20日にも出場選手登録を抹消され、米国で精密検査を受けた。リハビリを経て9月11日に再登録されたが、10日後に抹消。右ひじを万全にしてCSに臨むはずだった。過去に靱帯(じんたい)再建のメスを入れた個所だけに故障が長期化する前に自ら決断を下した。
摂津と馬原を合わせた3人で形成する勝利の方程式「SBM」は18勝4敗2分けと高い勝率を誇った。短期決戦のCSでは、フル稼働し、チームの切り札となるはずだった。秋山監督は「いる人でやっていく。仕方がない」と総力戦を覚悟した。
高山投手コーチが今後の方針を明かした。「今は投手が12人いる。頭(先発)が4人と考え(中継ぎは)8人でやる。故障などがない限りこのメンバーでやっていく」。CSメンバーは現在1軍に登録される12投手で確定。その中でファルケンボーグの代役として水田と藤岡の名前を挙げた。中でも投手陣最年長36歳の水田は勝ちパターンからビハインド、イニングまたぎ、ロングリリーフとどんな過酷な条件でも身を粉にして働いてきた。CS開幕1週間前に届いた嫌な知らせにも「自分は最低限の仕事をしていこうと思って投げる」と献身投球を誓っていた。
[2009年10月10日11時38分 紙面から]
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