日本ハムが29日のドラフト会議で、隠し玉として「ワセダのダルビッシュ」の異名をとる、早大・楠田裕介投手(4年=岡山理大付)をリストアップしていることが12日、分かった。191センチの長身で、最速149キロの本格派右腕。リーグ戦未勝利ながら、容姿端麗でダルビッシュにスタイルが似通っているとの大器だ。

 楠田は斎藤佑樹(3年)ら強力な後輩の陰に隠れてはいるが、複数球団が注目している存在。スカウトトップの大渕シニアディレクターは「大きくて面白い。ダルビッシュみたい」と興味を明かした。

 そのほか日本球界を希望すれば1位指名が決定的な花巻東・菊池雄星をはじめ、東海大望洋・真下(まっか)貴之、敦賀気比・山田修義、盛岡大付・伊東昂大(こうた)の左腕3人ら高校生中心の指名になりそう。楠田は投手補強に主眼を置く今ドラフト戦略の中で、数少ない即戦力として評価している。

 [2009年10月13日10時2分

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