<パCS第1ステージ:楽天4-1ソフトバンク>◇第2戦◇17日◇Kスタ宮城

 勝利を大きく引き寄せたのは、楽天のベテラン山崎武司内野手(40)のひと振りだった。「少し詰まった」と感じたが、左翼フェンスを楽々と越える2戦連発アーチ。5回2死三塁から目の前で3番鉄平が敬遠気味に歩かされても、「心の準備はできていた」と冷静だった。リードを4点に広げる3ランで、試合の流れを呼び込んだ。

 田中将大投手(20)と並んだお立ち台では「ホームラン打つと思ってましたけどね」と、豪快に笑った。ここぞという場面で打つのが4番の仕事だ。最高の結果を振り返りながら、地元ファンで埋まるスタンドを悠然と眺めた。ベンチにはどっしり座る“親分”が何よりも頼もしかった。指名打者の山崎武は、若い選手たちの動きを別視線から見守っている。「おれだからこそ言えるってのもある。若いのが言ってもバカ野郎ってなることもあるだろうけど、オレ一番年長者だし。こうだと思うよ、こうじゃねえかとか。気合とか根性とか元気とか覇気とか、そういうのは先輩が教えないと」。初体験のCSでもチームに落ち着きがあるのは、精神的支柱の山崎武の存在が大きい。

 尊敬する野村監督の花道を飾る日本一となっての胴上げへ、まずは第1関門を突破した。「この勢いのまま札幌でチャチャっと勝って帰ってきます。少し待っててください。仙台で日本シリーズを戦いたい。野村監督を胴上げしたいと思います」とファンに日本シリーズ進出を誓った。【小松正明】

 [2009年10月18日8時16分

 紙面から]ソーシャルブックマーク