ケンカ、和解の次はスタメンだ!
楽天野村克也監督(74)が、トッド・リンデン外野手(29)を、21日から始まる日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ(札幌ドーム)の初戦に「8番左翼」でスタメン起用することが濃厚になった。決戦前日の20日の練習中には、一連の騒動の発端となり、苦手とする武田勝の攻略法を伝授。やんちゃから優等生に変身した助っ人を、日本一への第2関門では切り札にする「秘策」に出た。
知将が究極の選手操縦術を繰り出した。この日、練習前のベンチに「オハヨーゴザイマス!」とあいさつに来たリンデンと握手をすると、いきなり身ぶり手ぶりで武田勝攻略法を説いた。「外(角)の意識は捨てろ。あつかましく真ん中の甘い球を待って打て」と、好球必打を熱弁した。これには武田勝のチェンジアップに手も足も出なかったリンデンも「全部真っすぐを待っていると書いておいて」とニヤリ。意気揚々と練習に向かっていった。橋上ヘッドコーチは「アドバイスをしたということは、使うということだと思う」とスタメン起用が固まったことを示唆した。
雨降って地固まる、だ。19日、2度目の謝罪で監督批判の許しが出たばかり。リンデンは「昨日はお時間を割いて頂いて感謝しています。全力でチームのために戦います」と、野村監督に忠誠を誓った。練習前にはコーチ、選手の前で「みなさんに迷惑をかけてしまった」と謝罪。自然と拍手が起こり、チームは和やかな雰囲気に包まれた。このムードを野村監督が見逃すはずもない。「キーマン?
リンデンだろ。(2軍落ちが)こたえたんだろう」と、汚名返上の心意気を、日本ハムにぶつけさせる狙いだ。
第2ステージは日本ハムに1勝のアドバンテージが与えられた状況で開幕する。野村監督は「アドバンテージは大きいよ。1つ勝ってようやくタイだからな。4つ勝たなきゃいかんのか、大変だな」とボヤいた。それでも第1ステージ連勝突破に、監督批判騒動が解決。一方、日本ハムはエース・ダルビッシュを欠いており、勢いなら楽天に分がある。「8番左翼」での起用が濃厚なリンデンは「1度信頼を失ったのは間違いない。それを取り戻せるように頑張ります」と改めて誓った。すっかり優等生になった助っ人の起用がはまれば、野村監督の不敵な笑みは高笑いへと変わる。【小松正明】
[2009年10月21日9時18分
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