野村カープに「期待の星」が現れた。広島野村謙二郎新監督(43)が21日、マツダスタジアムで行われた打撃練習中に、プロ4年目の中谷翼内野手(25)に直接指導。これまで守備面では三塁コンバートに挑戦する栗原らに積極的に教える光景は見られたが、新たに打撃指導にも着手。身ぶり手ぶりを交え、打線の底上げに動いた。指揮官も「バットを振れているし、いいパンチ力を持っている」と高評価した。

 野村新監督の視線は、若手にも注がれていた。昼下がりのマツダスタジアム。4年目中谷のフリー打撃を見届けると、打撃ケージ裏で声を掛けた。身ぶり手ぶりのジェスチャーを交えて指導。2分足らずの短時間だったが、1軍定着を目指す巧打者に期待を寄せた。

 野村監督

 (中谷が属する)最後のグループは1軍経験の少ない選手。何日間か見て、気づいたことをアドバイスした。技術的にはバットも振れているし、いいパンチ力を持っている。期待しています。

 16日に秋季練習が始まって、野村新体制も始動。指揮官はこれまで、一塁から三塁守備への転向を目指す栗原にアクションを起こして指導したことはあったが、打撃面では見守っている光景が多かった。中谷には「バットが遠回りして出てくる。もう少しシャープに出したらどうだ」と助言。打撃動作をまじえて、グラウンドで指導するのは新鮮なシーンだった。

 今季、2軍は27勝64敗5分けの成績で最下位を独走した。1軍をうかがう選手が続々と現れなかった状況に対し、野村監督も「2軍の引き上げをしたい」と話すなど、危機感も強い。26日から始まる日南秋季キャンプ第1クールは、来春沖縄キャンプ行きの“切符”を巡る若手の争いになる。野村監督も「日南に行って勝負になるから」と話す。

 中谷は今季も1軍戦に出場できず、最近2年間は2軍暮らしが続く。それだけに「どこでも守れるというのをアピールしたい。気を抜けないし、いまの立場を考えてやっていきたい」と気合を込めた。柔らかく、シュアな打撃には定評がある。体制が変わり、フレッシュな風を吹き込みたいところだ。【酒井俊作】

 [2009年10月22日11時8分

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